フリーランス言語聴覚士はしっ子の weekly magazine

~北のマチのフリーランス言語聴覚士の医療教育系ブログ~

あの時の経験が、今いかされていて、自分でも驚いている話。

【第32回】
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新社会人の皆様、お疲れ様です。


かつての新社会人の皆様、
(なんか変な言い方)
毎度お疲れ様です。


期待に胸ふくらませて、
新社会人になって、


ゴールデンウィーク前は、
しんどくなる人が多いみたいですね。


本当にごくろうさまです。


自分の時で振り返ると、
「よし!ゴールデンウィーク休むぞー!」と張り切っていたら、


そもそも祝日は休みではないことを
就職してから気づく、
雇用条件も就業規則
ほとんど確認しないまま
働きはじめた私でした。


そもそも、そのころの自分は
結構社会をなめた感じの
学生気分そのもので、


今となっては笑えますが、
希望してた就職先も
面接で落ちてしまったり、
なかなか上手くはいっていませんでした。


だからこそ、数少ない就職先の中で
就職が決まってからは

必死になって、
それこそ「社会の目」を意識しながら、

「働く」ことに向き合うことが
できたのかと思っています。


つい先日、ふと
社会人になってから
そして、今の私の活動において

ある、ちょっと変わった経験が、

今、すごくいかされていることに
気づきました。


それは、試食販売のアルバイトの経験です。

いわゆる、
スーパーで試食販売をしているおばさま方のお仕事の若者バージョンです。


最初は単純に、日払いで即日入金で、
時給も高かった、という理由で、週末限定のバイトということで選びました。


このアルバイト、なかなか奥深く、

マーケティング調査から、
接客業のいろは、

上司にあたる各スーパーの責任者とのやりとり(空気を読む力、コミュニケーション能力が求められる)、


刻々と変化するスーパー内の状況など、
場を読み、判断する力、


所属派遣会社社員へ現場の状況を伝達し、報告、相談する力、

親会社へレポートで伝え、
自分の意見を述べる力 などなど、


気づかぬうちに、幅広く体験させてもらいました。


このアルバイト、簡単にいうと、
これから売り出したい新商品を
市場で顧客定着のためにPRする仕事で

他にも、
ボジョレーヌーボーなどの季節商品を売る際などのPR仕事も数多くありました。


大体1日お店にたつと
自分が担当する商品が決まっていて、

試食のあるものは、試食の準備を、
試食のできないものは、
試食なしで接客のみの1本勝負!
ってな感じでした。


なかでも、おもしろかったのは、


毎週末どこの地域に
飛ばされるかわからず、
札幌市内、札幌近郊、
遠くは苫小牧、共和町、
北見の仕事もあり、

まず公共交通機関の乗り方を
徹底的に覚えました。

現場にたどり着けないと、
仕事になりませんからね(笑)


そして、その地域によって、
客層はかなり異なり、
プチセレブの多い町で売れるもの、
農家さんの多い町で売れるもの、

年齢層、ファミリー層によっても、
売れる商品、売れない商品は全く異なり、



経験を積んでくると、

「あ、この商品なら、何もしなくても売れるなぁ~!あたりだー!」


なんて思うものから、



「どうやっても、これは、売れない・・・。」

なんて思うものまでありました。



そして、
その読みはなかなかあたり、
試食もできない、
ターゲット層も狭い、
単価も高い、


女性用 大手ヘアトリートメントは、
最も苦戦した商品で、
はたちそこそこの私は、
売り場で一人、異常に孤独な気持ちになったことを覚えています。




売り場にでると、
自分しか頼れるものがありません。


商品が現場で売れなくても、
アルバイト代に反映されることも
特にないのですが、

やはり、
売れに売れたときは派遣会社の社員も
喜んでくれるし、


売れないと、言い訳したくなるし、


やはり現場で売れないと、
楽しくなく、
時間が経つのが長くて長くて
しんどいんですね。




そこで、
私があみだした3つの戦略が、
いま考えても、納得できるもので、


我ながら、
「昔の自分、なかなかやるなー」と

思えるものなので、ご紹介します。


【売り場で売り込む!3つの戦略】


①売り場では大きな声で宣伝するが、お客様が近くを歩いていたら少し声のボリュームを下げ、
お客様の進行方向に立つ。


②お客様が自分の付近、
1歩半前に差し掛かった時に試食のお皿をスッと渡す。
その時、「どうぞ!!」とだけ声をかけ、余計なことはいわない。

③自然に食べってもらった後、
食べている間の時間をつかって、
「簡単、おいしい、早い、安い、期間限定」など、
キャッチ―で、
お客様が反応してくれそうなフレーズを
3つだけ使う。
小難しい話は一切しない。




というものです。


これがですね。
結構合理的であり、

結果、私は結構売れ行き好調の
売り子さんで、


この戦略をつかって、


単価が安く、すでに市場で定着していて、かつファミリー層が多く、
客数も非常に多いお店にも関わらず、
販売数が伸びない売り子さんのヘルプに入った時に、


その方が
6時間かけて売り上げた売り上げ数を、

私がヘルプで入った1時間で、
6時間の売り上げトータル数の倍の数を
売り上げたこともありました。



ここで、私の戦略の仮説は、

お客様の立場になると、

・長々と商品の説明をされても、
買いたい気分にはならないのではないか

・自分のテリトリーで、
「どうぞ!」と試食を渡されたら、
条件反射でとってくれるのではないだろうか

・試食をしたら、「買ってあげようかな」と思う人も多いので、
いかに試食の場までこぎつけられるかが、売り子の仕事の山場ではないだろうか

・変なものを売りつける人ではないことを理解してもらい、お客様がかごに商品をいれる最後の一押しのキラーフレーズはなにか。
そして、その求める言葉は人によって異なるのではないか。



というものでした。


売れないと、
つらいし、
泣きたくなるから、

「どうやったら売れるか、自分がお客さんだったらどう思うか」の立場で考えた、

バイトをつらくさせないための編み出した方法でした。



このときの経験からか、

状況を俯瞰的にみて、分析し、

角度を変えて見ながら試行錯誤する。
検証して改善する。

不完全ながらも、そのクセは、自分の身になっていると思います。



結構、学生時代お金には困っていて、
バイトづくめの勤労学生で、

お金がないときは
ごはん代わりにジュースやお菓子狙いで
献血(笑)したりしてたのですが、



お金を稼ぎながら、
いろいろな世界を知って、
失敗が許される環境下で経験する。

アルバイトは、未熟な小娘だった私を、
ずいぶん鍛えてくれたものと思います。


その時の経験が、

のちのち何に化けるかはわからない。



「若いときの苦労は、買うてでもせよ。」



最近、このことわざが、
やっと、ほんの少しわかってきた気がします。



自分の過去の経験が、
意外なところでいかされている。


それは
当時は苦々しいものだったとしても、


知らず知らずのところで
今の自分にいい味をもたらしてくれるものだってあります。


掘り下げていくと、
思わぬ発見があったりする。


「あの時の若造な自分、
頑張ってくれてありがと!!」


思わぬ発見が、
年を重ねるごとに増えていけるといいなぁと思っている今日この頃です。




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