【介護・医療職を目指す人必見!】患者さん目線の入院体験記
【第40回】
この度、婦人科の方で
計6日間入院しまして、
本日退院の運びとなりました。
一般的には短い期間ですが、
手術を伴うものであったため、
多くの方に心配をして頂きました。
ありがとうございました。
ここで、
私の備忘録も兼ねて、
6日間の入院体験記を残したいと思います。
そして、
その体験なんですが、
日頃、言語聴覚士として
医療・介護業界にいる私が
患者さん側の気持ちを感じることができ、
気付きがあったので、
この業界の方、
特にコメディカルを目指す学生さんや、
若手医療職の方に
見ていただきたいですね。
それでは、それでは。
~患者さん目線の入院体験記~
今回は、
子宮頚部異形上皮の診断で
切除手術と安静期間のための入院です。
舞台は、
北海道北見市の
北見駅からすぐ近くの
「レ」のつく病院です。
(北見の女性の皆様、わかりますよね?)
日頃から外来受診していたことと、
姉の出産の際にお世話になった
病院なので、
なんとなくこの病院の
入院のイメージは出来ていました。
今回の手術にあたり、
胸から下の麻酔が施されました。
この局所麻酔、
思ったよりも、びっくり体験でした!
【びっくり編】
びっくり①
術後、胸より上ははっきりと使えるのに、
胸より下は、ゴムの塊のようなものが、
ついてる感覚になりました。
自分の体なのに、
「あれ?なんか、ゴム風船みたいなもの巻いてるのかな?」と、本気で思いました。
触ってみたら、私の体。
視覚的には自分の体と認知できても、
感覚的には、
触ってもつねっても感じないし、
動かそうにも
本当にどう動かしたらいいかわからないし、
自分の体の一部という認識ではなく、
「これ」と言ってしまうくらい
ボディイメージのかけ離れたもので
驚きの連続でした。
びっくり②
術後、徐々に麻酔が切れてきて、
上半身の力って、手すりを使えば
起き上がれるようになったとき、
ふと気づく。
座位のバランスがとれない・・・。
どこに重心をおいたらいいかわからない。。
本当に、まるで
バランスボールに乗っているような感覚でした。
ぐらぐらして、
定まらない。
バランスボールの上に、
自分の胸から上の健康な部分が
乗っかっているような感覚。
いい経験になる!と欲をだし、
あれやこれやベッド上で
体を動かしていたところ、
座位のバランスがとれず、
危うくベッドから落ちそうになりました。
あわてて手すりにしがみつき、
事なきを得る
あわやベッドから滑落の
アクシデントになりそうでした(笑)
びっくり③
胸から下、主に下半身が麻痺していると、
体に重たいものがぶら下がっている感覚です。
とにかく、ぶらーーーんと、重たい。
片麻痺の方の肩の脱臼なんかを考えても、
今回のような麻酔で麻痺して、
筋が弛緩すると、
自分の体のパーツの重みを感じます。
両足2本分、本当に重たかったです。
つづきまして・・・
【なるほど!編】
なるほど!①
献立表ばかり見る。
入院中は、なかなか楽しみがありません。
その数少ない楽しみイベント、
それはやっぱり「食事」です。
私も、お察しの通り
献立表ばかり見ていました(笑)
朝御飯が終わると、すぐに
「お昼ご飯なにかな?」と考える。
お昼ご飯が終わると、すぐに
「夜ご飯なにかな?」と考える。
そんな具合です。
こちらの病院の食事、おいしくて
私は大満足でした。
とくに、汁物がだしが効いていて
好みの味付けでした。
お仕事の中でも、
よくおばあちゃん達が
「食事しか楽しみないもの~。」
といい、
食事へのこだわりを聞きます。
その、本当の意味がわかった経験でした。
なるほど!②
病衣よりも、自分の服を。
病衣(病院支給のパジャマ)は、
病院にいること、
自分が患っていることを
強く意識するものだと感じました。
自分の持ってきた部屋着に着替えると、
なんでしょう、
やっぱり
背筋がシャキッと伸びます。
入院という一般的には非日常なものから、
少しずつ自分の日常のものを足していく、
日常を意識する、って
退院後の生活をイメージする一歩として、
大事なことなのではと思います。
③親切な看護師さんの名前は覚えたくなる。
私が普段お仕事している中で、
「お名前なんて言うの?」と、
度々聞かれることがあります。
また、
「もう仕事も切り上げて早く家に帰ってあげなさい」と、
心配して言ってくださる方もいます。
入院して、その意味がわかりました。
親切にしてくれる職員さんの名前は
知りたくなる、覚えたくなる!
親切な職員さんが、
あんまり長く働いていると、
「体大丈夫?子供たち家で待ってるんじゃないの?ここは、もういいから、早く帰ってあげて・・・」
と、勝手に思いました(笑)
私の普段言われる意味は、
違う意味かもしれませんが、
こんな気持ちになったことも
新鮮なことでした。
ここからは、番外編
【ランキング編】
好きな食事メニュー部門
〈1位〉
メインは、豆腐のローフというおかずです。
付け合わせのさつまいもや
スナップえんどうの下ごしらえの丁寧さ、
全体的な野菜一杯のバランスのよさ、
グレープゼリーまでつく品数の多さが
ポイントでした♪
牛肉とゴボウと、ニンジンの煮物もおいしかったな~。
好きな3時のおやつ♪部門
〈1位〉
もものコンフォート風
手作りか既成のものかわからないのですが、
さっぱり、しっとり、
優雅なおやつの時間でした。
重宝したアイテム部門
〈1位〉
ウエットティッシュ
手拭きに、お掃除に、
あらゆる場面でマルチに活躍してくれました。
読んでおもしろかった部門
〈1位〉
読んだ7冊すべてです。
選べませんでした~。
もっともっと、読むはずだったのに!
もう少し攻めたかったですね。
ということで、
~患者さん目線の入院体験記でした~
※高タンパク、低脂質でバランスのとれた食事の病院食のおかげで、2.5㎏落ちてました。
十分な睡眠と健康的な食事と規則正しい生活で、
お肌もツルツルです♪
ダイエット入院とか、美容入院とか、
北見にも当たり前にできる病院と意識が
あったらいいな~と、
思ったのでした。
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