フリーランス言語聴覚士はしっ子の weekly magazine

~北のマチのフリーランス言語聴覚士の医療教育系ブログ~

【人生のしんどかった時期】の経験を大切に保存する

【第85回】

【人生のしんどかった時期】 の経験を大切に保存する

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「生きているとうまくいくことばかりじゃない。


思ったようにいかないことの方が
多いときだってある。」






いつもこのブログに遊びに来てくださり
ありがとうございます。





冒頭のように、


人生思ったようにいかないことも
よくありますよね。




上手くいくか、いかないか
起こった現実を前にして


結局、解釈の仕方一つで、



ハッピーにもアンハッピーにも

ラッキーにもアンラッキーにもなるのですが、




そんな前向きな捉え方も
少し練習が必要です。




今日は、それよりも捉えやすい方を
ブログテーマに選びました。





【人生のしんどかった時期】の経験を大切に保存する。



人生のしんどかった時期、


要は修業期間。




後になって、
「あの時期があったから成長できた」と


気づけることもありますが、


渦中の時はそうもいかない。




「なんで一生懸命やっててもうまくいかないの?」


そんな気持ちに苛まれることもあると思います。





私の場合、
言語聴覚士養成課程の専門学校最終学年が




その時期に当てはまると思います。



1回目の実習では「不可」の評価がつき、
学校に帰されてしまい、


2回目の実習では

実習後半に急性腰痛のため
入院をよぎなくし、

なんとか実習終了するものの、


就職活動では希望病院から不採用の連絡、


国家試験はギリギリ一発合格できたものの
不合格と思い、自暴自棄な生活を送る・・・




乗り越えなければいけないけど、
何をどうしたらいいかわからない、



出口がない、そんな気持ちにもなっていました。





全て今考えると、

他の同級生もそれぞれが一生懸命に向き合っていたことで、

自分だけじゃない



その後の就職先で良い経験と
良い出会いがたくさん待っていたのだから、


全て必要な修行の経験だったと思えるのですが、




当時はもう、

自分が恥ずかしくて、

プライドもボロボロで




でも何をどうしたらいいか、
わかるようでわからなくて

ただ鬱々とする



そんな日々を過ごしていました。








でもね、これだけはいえます。






上手くいかなかった経験


遠回りしたこと


大きな声では恥ずかしくて言えない過去の経験





それらはすべてあなた自身の

共感力の高さとなる、ということ。







共感力
誰でも持っているわけではない。




紆余曲折があったからこそ、

人の立場に立って考えられることができる。





共感力
経験したからこそ持っている

その人の底知れぬ優しさ。





自分も通ってきた道だからこそ、

気づいてあげられること、

助けてあげられること、

想いを汲み取ってあげられることがある。





それらはすべて

あのときの経験から培われたこと。





決して恥じる必要はない。





誰でもが持つことが許されるわけではない


共感力という


他人を認められる力を持つことが出来たことに、

もっと肯定的になるべき、




と、自分も経験があったからこそ

そう思えるのです。




そして、

実際に臨床現場で経験を積み重ね

臨床実習生の指導する立場になったとき、




学生の立場に立って

学生の視点をもって向き合うことが

きっと、出来るのではと思います。




苦労した分のギフトは用意されています。



無駄だと思えることは、
けして無駄ではない。





だから、

人生のしんどかった時期のことを、


嫌な思い出で終わらせず、


その経験があったからこそ
もてる共感力




自分の魅力として、

大切に育ててほしい、そう思っています。





私自身もまた、


あの頃のもどかしく過ごしていた自分を


「よくがんばったね」と認め、


その時のことをこうしてこういった場で


話せることを嬉しく思っています。





苦労した分だけ、共感する力の高い
温もりのある人になる。



これからのみなさんの
輝く日々を願っています。