フリーランス言語聴覚士はしっ子の weekly magazine

~北のマチのフリーランス言語聴覚士の医療教育系ブログ~

無意識の顔、見られてる!

心の状態は、ふるまう姿勢に現れる。

心の状態は、表情に現れる。

心の状態は、ふとした瞬間に読み取れる。

 

おそらく、大抵の人は、内向きの顔と、外向きの顔を使い分けていると思う。

 

外向きの顔は、人に見せる顔だから、

きっと、無意識のうちに、穏やかな顔をつくっていると思う。

 

特にサービス業や、始めましての場だと、

さらに人に好かれそうな、好感をもってもらえそうな、表情を瞬時に選ぶと思う。

 

では、その中間、

一人のときでもない、誰かと話しているときでもない、

会社等で大勢といるけど、一人作業の時、

そんな時は、どんな顔をしてるのか?

 

それが、

無意識の顔です。

 

無意識の顔が、口角が下がって不満そうな顔をしてたり、

眉間にシワを寄せて、気むずかしい顔をしてたり、

口を開けて気の抜けた顔をしてたり、

 

一緒にその場にいる周りの人が、話しかけやすい雰囲気作りが出来ているか、も、

コミュニケーション技術として、とりいれたいところだと、日頃から思っています。

 

ましてや、言語聴覚士は、対人の仕事。

マンツーマンも多い。

そんな時に、ふとした瞬間、気むずかしい顔をしているセラピストには、

患者様は話しかけることを躊躇してしまうのではないか。

 

失語症の方にとって、リラックス下ででる言葉には、驚くべき力がある。

その、第一声を聞き漏らさない、

その価値ある言葉を聞ける貴重な立場を保つために、

言語聴覚士は、無意識下に発するものにも、気を付けていかなければならないと思う。

 

いや、どの職業、また家族においても、

言葉以外から自分が発する雰囲気について、

気を配ることは、周囲へもたらす思いやりだと思う。

 

言語を獲得した人類だからこそ、

言語以外のたくみな表現手段を磨いていきたいものだ。