無意識の顔、見られてる!
心の状態は、ふるまう姿勢に現れる。
心の状態は、表情に現れる。
心の状態は、ふとした瞬間に読み取れる。
おそらく、大抵の人は、内向きの顔と、外向きの顔を使い分けていると思う。
外向きの顔は、人に見せる顔だから、
きっと、無意識のうちに、穏やかな顔をつくっていると思う。
特にサービス業や、始めましての場だと、
さらに人に好かれそうな、好感をもってもらえそうな、表情を瞬時に選ぶと思う。
では、その中間、
一人のときでもない、誰かと話しているときでもない、
会社等で大勢といるけど、一人作業の時、
そんな時は、どんな顔をしてるのか?
それが、
無意識の顔です。
無意識の顔が、口角が下がって不満そうな顔をしてたり、
眉間にシワを寄せて、気むずかしい顔をしてたり、
口を開けて気の抜けた顔をしてたり、
一緒にその場にいる周りの人が、話しかけやすい雰囲気作りが出来ているか、も、
コミュニケーション技術として、とりいれたいところだと、日頃から思っています。
ましてや、言語聴覚士は、対人の仕事。
マンツーマンも多い。
そんな時に、ふとした瞬間、気むずかしい顔をしているセラピストには、
患者様は話しかけることを躊躇してしまうのではないか。
失語症の方にとって、リラックス下ででる言葉には、驚くべき力がある。
その、第一声を聞き漏らさない、
その価値ある言葉を聞ける貴重な立場を保つために、
言語聴覚士は、無意識下に発するものにも、気を付けていかなければならないと思う。
いや、どの職業、また家族においても、
言葉以外から自分が発する雰囲気について、
気を配ることは、周囲へもたらす思いやりだと思う。
言語を獲得した人類だからこそ、
言語以外のたくみな表現手段を磨いていきたいものだ。