越えられないハードルの正体
「人間の心理、行動は、過去の経験に基づくものである。」
もし、なにかを思い立って、意を決して、
何かに取り組もうと思った時、
その行動を制止しようとする言葉、
「でも、やっぱりやめようかな。」
これがでてくる正体、知ってますか?
その正体があるのです。
もちろん、ここは慎重に行こう、よくよく考えたら論理的におかしいからやめとこう、もあると思いますが、
そうではなく、漠然と不安だからやめよう、どうしたらいいかわからない、と思う
その正体は、
「やったことがないから」です。
経験したことがないから。
知らないことだから。
不安。
不安だからやっぱりやめよう。
当然の話かもしれませんが、その決断を揺るがすものの正体が、
意外にわからなくて悩むところかも?しれません。
その昔、体育の授業の頃のハードル競技。
いきなり高いハードルは、なかなか飛べません。
仮に飛べたとしても、たいていは、どれくらい飛んだらいいかわからず、
どの程度助走をつけたらいいかわからず、うまく飛べないかと思います。
低いハードルから始めると、どこで飛んだらいいか、助走はどれくらいで、飛び方はどんな感じで、
前に飛んだハードルを基準にして、
自分のハードルの越え方が経験として、
飛びやすくなっているもの です。
経験したことだから。脳が学習したことだから。
人間、痛い思いはしたくない。
飛べるか飛べないかわからないハードルに直撃、直行するほど勇気のある人ばかりではありません。
まさに、「閾値が低いと越えやすい。」のです。
私自身、去年までど緊張したプロジェクトも、今年は、さらに大きなプロジェクトに取り組めるようになっています。
実は自分が一番驚いています。
そこで気づいたこと。
「あぁそうか!去年、あそこまでやったからだ。」
越えやすいハードルから、越えていると、
過去に高く高く見えたハードルも、そこまで高く見えないものです。
そのハードルも、今飛んでみると、スッと飛んでみたり、
気づけばもっと高いハードルも越えていたりするものです。
なぜなら経験し、学習したから。
今、抱える不安やもやもや。
その正体は自分の知らない、経験したことないことだから。
そう思うだけで、心が軽くなるかもしれませんね。
今やってることが終わったら、次にやる時は、もっと楽になってる!
がんばったご褒美はあとから返ってくる、
だから経験として、脳に教え込んでおけば、そうそう越えられないハードルはないはずなのです。
結局、一歩踏み出す勇気があるかないかで、
最終的に飛び越えられるハードルの高さが変わってきてしまうわけで。
自分に合わせて、オリジナルでいいので、
みなさん、自分サイズで低く低くハードルを作って、
そこから乗り越えていってください。
千里の道も、一歩の勇気から、ということですね。