フリーランス言語聴覚士はしっ子の weekly magazine

~北のマチのフリーランス言語聴覚士の医療教育系ブログ~

続・私流シリーズ エネルギー変換の仕方

知っている人は、知っている。

 

自分のことをお話ししますと、

私は現在、不妊治療をしておりまして。

 

丸4年、もうすぐ5年目に入ります。

 

自分が不妊治療まっただ中にいて感じることは、

この治療の世界は、憶測や情報だけが飛び交い、

不妊治療の現場(正しい知識)は全然知られていないと感じます。

 

妊活中の人でも情報の過不足があるので、

当事者ではない方であれば当然のことです。

 

そのため、不用意な言葉や行動に傷ついたりも多々あります。

 

人知れず、傷ついて落ち込んだり、

良かれと思ってくれたであろう情報やアドバイス

かえって困惑したり。

 

でも、それもまた仕方ない、とも思っています。

相手の立場や考えまでは、

推し測りきることはできないですからね。

 

 

不妊治療中の女性や夫婦の大半は、

「まさか自分が、不妊治療を経験するなんて」と、

 

思ってもみなかったことと思います。

 

 

いつまで続くかわからない治療、

そして治療のその先に何が待っているかわからないリアル

 

 

不安の渦にはまると、こらえられない悲しみに襲われて、

 

自分の意に反して進んでいく

妊治療の段階のステップアップに、

心は全然ついていけなかったりして。

 

 

私自身もどうにもできない

長期の治療によるストレスに、

 

ただただ涙が止まらない日も、

ごくごくたまにあります。

 

 

 

この、

この先どうなるかわからない不安や悲しみの巨大なエネルギー。

 

 

ドツボにはまると、どんどん増幅します。

 

「悲しみやツラさのその先に、望んでいる結果が起こるとは限らない」

その現実を受け止めた時、

 

 

私の場合、

「子供を授かれても、授かれなくても、

出来ることは同じ。」

 

という結論に至りました。

 

 

これまでの

「子供が授かれなかったらどうしよう」

の莫大な不安を、

 

 

「子育て」というキーワードを、広く、大きくとらえると、

 

 

 

何も、自分の子供にする「子育て」だけが、

「子育て」ではない、と気づいたのです。

  

それを私は、「社会的な子育て」と呼んでいます。

 

仮に、自分の子供に子育てができなくても、

社会的な子育てならできる、と。

 

 

 

私が今、仲間と一緒に行っている、

読書普及の活動も、

場面緘黙に対する活動も、

紙芝居で伝える嚥下食育活動も、

歴史をつなぐ観光マスター活動も、

いま現在、計画中なことも、

 

 

全部自分の中では、一つのテーマで結ばれていて、

 

生半可なことではないけれど、

「社会的な子育て」につながることではないかと思っています。

 

 

また、姪っ子や、甥っ子、

友人の子供たちも、

周りの大人たちが支える、

大切な大切な「子育て」であると思います。

 

 

 

この少子高齢化の日本に、

子供たちは貴重な財産であるのに、

虐待件数が過去最高件数に上がっています。

人知れず、心を痛めている人も少なくないと思います。

 

 

 

「子供が授からなかったらどうしよう」

 

 

自分個人の悩みで【点】でとらえると、

現実が波のように押し寄せてきて、逃げ場がなくなる。

 

でも、【点】と【点】を

【線】でつないで、

ものごとのつながりを感じながら、

少し一歩引いたところから

【面】でとらえてみる。

 

立体的になった【面】を、

自分で影響を及ぼせられる範囲としてとらえてみる。

 

 

その【面】でみる世界で、

現在の自分でも出来る子育てをする、

それが、「社会的な子育て」です。

 

 

 

私の場合、不妊治療にまつわる、

主にマイナスエネルギー部分を、

プラスエネルギーに変換しました。

 

 

「どうせ苦しいなら、

楽しくしちゃおう」

 

 

解決できない鬱々とした悩みを変換したら、

同等のエネルギー量のプラスエネルギーに変換されました。

 

 

私の中の

不妊治療と共に【暮らし】、

共に【戦う】答えです。

 

 

だから私は、治療にまつわることも、

自分の暮らしや考え方も、

オープンにしています。

 

 

すべての活動目的が、すべてつながっているからです。

 

 

 

私が行っている活動を、

「そんなことよりも、子づくりの方が大事なんじゃないの?」

と言われたこともあります。

 

その方にとっては「そんなこと」でも、

私の見る【面】でとらえる世界では、

「そんなこと」ではない。

 

 

たとえ

「一体どこを目指してるの?」と言われても、

自分の中では、すべて一つのテーマでつながっているのです。

 

 

不妊治療という人生における【貴重な経験】のおかげで、

自分の生き方がプレゼントされたと

思っています。

 

 

また、不妊治療のおかげで、

様々な人の優しさに触れました。

 

「自分には叶えられなかったから頑張って」と、温かい言葉をくれた人。

 

「なにも気にする必要は全くない」と言ってくれた言葉があったおかげで、

どれだけ心が救われたかわかりません。

 

 

自分の中では、

たとえ結果が思わしくなかったとしても、

人の優しさに触れたり、

愛ある言葉を届けてくれたり、

目指したい生き方に導かれたり、

 

不妊治療のおかげで得たものは、

間違いなく経験という財産であり、

自分自身の【付加価値】となっています。

 

 

いま現在、

大きな大きな悩みを抱えているとしても、

行き着くところまで深く悩みぬいたものは、

自分自身の唯一無二の経験から得た

【付加価値】であり、

自分自身の【強み】です。

 

悩みという【弱み】は、

同時に【強み】に変換する、

強大なエネルギーが潜んでいる。

 

そのきっかけを与えるのが、

物事を【点】でみないで、

【面】で見てみるという視点です。

 

どんな事柄も、

【強み】に変換できる要素をもっています。

 

そこをどう生かせられるかは、

自分の焦点をどこにあてるか、

がキーワードです。

 

どんな事柄も、

必ず変換できると思っています。

 

 

どんな変換ができるか探ってみることで、

思わぬひらめき、

プレゼントがあるかもしれません。

 

そんな発見があったら、

ぜひ一緒に語りましょう!