フリーランス言語聴覚士はしっ子の weekly magazine

~北のマチのフリーランス言語聴覚士の医療教育系ブログ~

人生軸で考える

【第58回 人生軸で考える】

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普段、友人や知人、

初めましての方と会ってお話するとき、


「現在」のこと、「過去」のこと、「未来」のこと


たくさんお話します。



どれも、「現在」を中心として
「過去」「未来」が両側にあって、


まだまだ時間があることを前提としたお話です。


私がお仕事でお会いする
おじいちゃん、おばあちゃんは、


70年なら70年分の
80年なら80年分の
90年なら90年分の
100年なら100年分の


「人生史」があります。



どの方も、
なかなかドラマチックな人生を送られていて、


人対人で、初めましてなのに、


その方の長い人生の人生史を

情報として「ドドン」と見せてもらうって、
なんだか不思議な感じがするんですよね。




いつも思います。



「これだけたくさんの方の人生を教えてもらえるって、なんてありがたいんだろう。」って。



たくさんの方の
人生の残りの後半に携わりながら、



いろんな人の人生史から見る「生き方」を教えてもらうと、


自分は、どんな人生を送りたいか、が
見えてくる気がするんです。




人はいつか必ず最期を迎えるもの。


人生の時間という有限なものを、いったい何に使うのか。




介護業界は大変・きつい と言われがちですが、


高齢の方の十人十色の人生を教えてもらえるって、



自分の人生にもヒントになる
なかなか貴重なことだと思うのです。



結婚、妊娠、出産、育児、仕事、介護・・・
明治、大正、昭和、時代とともにライフステージも変化して、


立派に生き抜いて、働きぬいた

あっぱれな父ちゃん、母ちゃん(おじいちゃん、おばあちゃん)
にお会いすると、



「ははーーー」と水戸黄門みたいに、
頭が上がらなくなります(笑)





今日の人生軸のお話。



過去が現在をつくり、現在が未来をつくるということ。



人生軸で考えて、こうなりたい未来があれば
未来につながる現在を、線で結んで思い描けばいい。



最短ルートじゃなくても、回り道したっていいんです。



他人の言葉に左右されて、
必要もないのに望んだ未来ではなく、


自分の意志で決めた未来であれば
現在から必ずつながっていきます。



そして、
何から始めたらいいのかが、ちゃんと見えてくる。



人生の時期によって、お休みするときがあってもいいんです。


だって、人生は普通に生きていたら長いんですから。




「現在」に焦らず、でも満足せず、

しっかり未来を描きながら、

地に足つけて、自分の意志で描く。



人生軸で考えたら、小休止期間があっても、
なんてことない。



高齢者と関わるお仕事の中で、
気づけば、自分の中に、
たてに横に広がる人生軸がありました。



私はいつも自分の人生軸を見ながら、
「今が攻め時、今は休み時」


そんな風にとらえています。