フリーランス言語聴覚士はしっ子の weekly magazine

~北のマチのフリーランス言語聴覚士の医療教育系ブログ~

私と、【聞く・読む・話す・書く】

【第69回】

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私と、【聞く・読む・話す・書く】



について、
ふと思いましたのでまとめます。




社会に出るまでの教育の中で、



【聞く・読む・話す・書く】が

苦手だと感じている人、
多いんじゃないかな、と思います。




人の話を聞くこと、
本や文章を読むこと、
人前で話すこと、
文章を書くこと、




苦手だと感じている、
と多方からお話を聞きます。




私も、決して大得意ではありません。



ですが、苦手意識はなくなりました。



まぁ、特別うまくはないけど、
なんとか合格点には滑り込みできるかな・・・?
(採点甘めですが 笑)



なんて都合よく思っています。




社会人になりたての時は、



この【聞く・読む・話す・書く】は
大の苦手でした。




新卒で入職し、経験年数の高い先輩の方に囲まれたときに、



何を話したらいいかわからないし、
話題もなければ言葉も頭にでてこない。


緊張しているから質問も頭に入らなくて、
フリートークでさえも、ちぐはぐなことをいう始末。。



仕事関係の文章を読むにも、
頭に全く入らず、2~3行を目で繰り返し繰り返し追い続け、そこから先に進まない・・・。



自分の言葉で話せない、読めない(読解できない)から



文章は書けるわけがなく、
簡単な仕事のコメントも文章の組み立てで悩み、時間ばかりがかかる。



そんな困った状態でした。




そんな自分が
とっても悔しかったんですよね。



なんとか克服したかったし、


克服出来たら、
苦手意識から自由になれる!と
思っていました。





だから、少しだけ努力しました。




短期目標だと焦ってしまうので、
あくまで長期目標で、



とくに、



「人前で緊張せず喋れている自分」と、


「文章をすらすらと読めている自分」、


「文章を悩まずに書けている自分」、



そんな将来の自分を
強くイメージしました。





私事ですが、目標設定後、
どのようにすすんでいけたか、
以下にまとめます。




■聞くについて

こちらは、言語聴覚士として

専門学校でかなり教育されていたので、


たくさんの患者様とお話しながら、

場数を踏んだことで
緊張感も良い意味で解け、


落ち着いて人の話を聞く、
傾聴することができるようになりました。


おかげ様で
今では「聞き上手だから話しやすい」と
言われることが増えてきました。


出来るだけ相手が話しやすいような質問を投げかけ、
話している側も整理しやすいように、

会話の中で調整したりもできるようになりました。


たまに、往来のせっかちがでて、


話を要約したがったり、
話を先回りしそうになるので、


こちらもまだまだなんですけどね!



■読むについて

かつては本当に文字が頭の中でぐるぐるまわり、
文章理解なんてほど遠かったのですが、



とにかく本を1冊読もう!作戦で


わからなくてもいい、頭に入らなくてもいいから
まずはとりあえず文章に慣れるために


頑張って頑張って、なんとか読破し、


それが10冊を超えたときに、なんだか一気に言葉が頭に入ってくるようになりました。


本当に一気に文章が読めるようになり(頭に入ってくるようになり)、
「文章を読んで理解し、自分なりの考えに結び付く」経験ができるようになりました。


文字を読もう読もうとしていた力みがとれ、
読解力がついてきたのだと思います。


文章が読めるようになると、
速読ではないですが、仕事全体の処理速度も速くなりました。



何よりも

読むことに関する苦手意識がなくなり、
逆に、「どんとこい!」の意識で臨めるようになったことは大きな成果でした。



とにかく文字に慣れる、文章に慣れる、


体育会系の作戦は成功したなぁと思います。








■話すについて


一番、苦手意識があったものが、この「話す」でした。


一生懸命用意して話しても、上司や先輩から「何聞きたいの?」と言われるほど、


あわあわしていたのですが(笑)



これは「読む」をクリアしたことが功を奏し、

話すときの言葉選びや、文章の組み立てが少しずつスムーズになってきました。



読書により語彙数が増え、
言葉が頭に浮かびやすくなったことで、少し気持ちに余裕がもてるようになり、


緊張しながらも


「少し話せた」「思ったように話せた」成功体験が積み重なり、


本当に10年近くかけ、少しずつ自信がもてるようになりました。



また、私が修行の場に選んだ「読書会」への参加が、


考えをまとめて時間内に話す能力を飛躍的に上げてくれました。



とにかくインプット後のアウトプットの場所を設ける。



強制的に話す場を作ったことで、


「人に聞いてもらえる話し方」を考え、
即実践、修正する機会となったのです。




その甲斐あってか、

今は講演などの機会をいただき、
マイクを持って話す自分が好きになりました。



でも
大事にしていることはただ一つ、



「うまく話そうとしないこと」
これを自分のルールとして守っています。


変に自分にプレッシャーをかけると、
上手く話そうと欲をだし、気持ちが空回りしてしまうため


肩ひじ張らず、


話すことを楽しみ、
またそんな機会が自分に訪れたことを喜ぶようにしています。





■書くについて


こちらは今まさに修行中ですが、


聞けるようになってきて
読解できるようになってきて

そして話せるようになってきて

最後に残ったのが、この書く力。



これもまた、場数をこなすしかないんですよね。



とにかく長い文章を書くことに慣れる。



その場に選んだものが、このブログです。




内容よりもまず、長く文章を書いてみる!!
(読んでくれている方にはごめんなさいですが・・・)



こちらも少しずつ書くこと、言葉を文字に変換し乗せることに慣れてきました。



まだまだ練習の場が必要ですが、

自分の言語聴覚士の専門分野における、文章を書くお仕事も
少しずつ機会をいただけるようになりました。


今では4000字も臆することなくなってきています。






人に伝える力をつけるということ。



人の話を聞けること、読解できること、自分の思いを話せること、文章に表現できることは、




何よりも、知識を備えコミュニケーションを円滑にし、そして表現できる

自分の武器になります。



乗り越えると、大きな力になる。


どうしても苦手なことからは誰でも背を向けたくなりますよね。



でも

苦手意識がどんどんと膨らむ前に、


場数を増やしてとにかく慣れる

これ結構効く方法だと思います。



人に伝える力をつけ続ける。


少しでも
自分を表現できる手段が増えると、


きっと
自分をわかってもらいやすくなって、


今より楽になるんじゃないかな、
と思います。



もっともっと大人の表現力、
ものにできますように。



私もまた、
これからも磨き続けていきます。


人に伝える力は

必ず身についていくものだから。